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希望が出た時点で、トレードは一度終わっている
希望が出た瞬間、そのトレードはすでに正常な状態ではない。
それはエントリーが間違っているという意味ではない。
判断の主導権が、「今の価格」から「こうなってほしい未来」へ移ってしまったという意味だ。
だから私は、希望が出た時点でそのトレードを一度終わったものとして扱う。
単純な復帰手順があればいい
希望が出たとき、私は次の順番で行動する。
① まず止める
チャートを見るのをやめる。
時間足の切り替えをやめる。
ポジションを増やさない。
この段階では、「正しい判断」をしようとしない。
ただ、これ以上悪くしないことだけを考える。
② 事前に決めていたストップを再確認する
次にやるのは、「今切るべきか」を考えることではない
事前に決めていたストップがどこにあったかを確認するだけだ。
・そこに到達しているか
・到達していないか
判断はそれだけでいい。
③ 判断の主語を書き換える
ここで一つ、自分に問いかける。
今、私はチャートを見て判断しているか
それとも未来を想像して判断しているか
もし後者なら、その時点で判断は無効なのだ。
④ 過去の失敗を「具体的に」思い出す
私は、過去に同じ状況でどんな結末を迎えたかを思い出す。
抽象的な反省ではない。実際に味わった苦痛だ。
どんな値動きだったか
どんな気持ちだったか
その後どうなったか
それを思い出せた時、判断は今この瞬間に戻ってくる。
⑤ それでも迷うなら、何もしない
ここまでやっても迷うなら、私は何もしない。
手仕舞いも、増し玉も、どちらもしない。
トレードで最も価値のある行動は、「正しいエントリー」ではなく「間違った行動をしないこと」だからだ。
完璧な復帰など存在しない。この手順を踏んでも、私は今でも失敗する。
止まれないこともあるし、希望に飲み込まれることもある。
それでも、以前のように取り返しのつかない失敗には至らなくなった。
それだけで十分だと思っている。トレードは連続した判断ではない
一つ一つのトレードは、独立した判断の集合体ではない。
失敗した後に、どう戻るかまで含めて一つのトレードだ。
希望が出たら終わりではない。そこからどう戻るかが、トレーダーとしての実力だと思っている。
- 希望が出たら、一度終わったと考える
- 正しさを探さず、悪化を止める
- 判断の主語を「現在」の今この瞬間に戻す
- 迷うなら何もしない
私は今も、この手順を繰り返している。それだけだ。

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