この病を克服するのは至難の業のように思えた。しかしこれを克服しなければこの先のトレードはできない。
問題の根幹は正しいトレード条件の形成を待てないことだと思ったが、何度も自己反芻している内にそれは違うのではないかと思うようになった。損失補填のトレードも問題ではあるが、まずは機会補填のトレードだ。
チャンスを物にするということは、まず自分にとってのチャンスの定義を明確にする必要がある。つまり自分の手法は何かという事から1つ1つ積み上げて解き明かさなければならない。
基本的にメインとしているのは波の形成に沿った3波のエネルギーを取る順張り手法で、これはまず間違いなく私が信頼している手法だ。この手法に従う限り順当に利益を積み上げていくことができると認識している。
他にもフィボナッチラインへの反応を見てその再現性に沿った波形認識からのエントリーもあるし、ma押しだとかチャートパターンを認識すればそのパターンに合わせたエントリーもしている。ラインへの反応からプライスアクション的に乗ることもある。
結論から言えばこの「他にも…」といったあまたのエントリー手法が問題を紐解く鍵だった。
いくつかのエントリー手法はその時々の波形に合わせて取捨選択するのだが、その選択肢が多い事やひとつひとつに精度や認識にはまだ甘い所がある。それが「乗れたのに乗れなかった」という後悔に繋がった。
そして波への期待だ。深い押しがくれば安心できる。浅い押しではその後の深押しの可能性を恐れてしまう。この恐れが、期待する波が現れる前にその波の顕現を目論んだRRの悪いトレードに繋がった。思った通りの波が来ない時には、それが翻って恐怖の源となり欲望のむき出しになった幻想を抱いたトレードになる。
待てないことが問題ではなかった。今ここにある波への緻密な理解が足りなかっただけだ。それが理解できなかったばかりに、チャートが途端に不可解になった。恐怖と欲望が幻想をチャートに映したのだ。
チャートには原理原則がある。上位足のトレンドが優先される。私は4Hを執行足にしているので日足以上のトレンドが絶対的なのだ。まずこれによって目線は安定化できる。
調整波がラス押しラス戻りを捉えようとも、上位足で抜けないのなら問題ない。上位足も節目にあって迷う時は直近のトレンドに従えばいい。トレンドラインを引いて抜けて押しが付いたら目線を転換して直近の波にのっていく。そうしたシンプルな考えを前提にして、パターンからの乗り方を選んでいけばいい。
そうしたひとつひとつの条件を改めて見直して、取捨選択の優先順位や信頼性の高さをランク付けして機械的にトレードできるようにすればいいのだ。待てないことが問題ではなかった。手法の正確性を上げて、ひいては環境認識への信頼とチャートに現れている波への緻密な理解を積み重ねればいい。それが解決策のように思った。
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