判断は終値で揃える。例外は例外として明文化する。
目的
このページは手法の解説ではなく、判断のブレを止めるための「運用の約束」を明示する。
ルールは増やさない。
例外を増やさない。
先に揃えるものを決め、揃わないものは検証として切り出す。
0) 用語(読み進めるための前提)
- 合意:上位足の実体の振る舞いによって固定される方向(方向固定)
- 目標:利確候補(根拠が重なる価格)
- 構造否定ライン(S):否定を判定する基準線(検証内で1本)
合意と目標は混ぜない。
Sは増やさない。
1) 判定の統一:終値基準
否定・合意・確定は、終値で判定する。
ヒゲは情報として見る。判定には使わない。
- 「抜けた」は、終値で抜けたときにだけ言う
- 「残った」は、終値が残ったときにだけ言う
- 「否定」は、終値で否定したときにだけ言う
2) 例外:全否定ヒゲ
原則は終値基準。例外はひとつだけ置く。
全否定ヒゲ:そのヒゲが、下位・上位の構造をまとめて否定するような急変動(指標/要人発言など)で、終値が合意地点へ回帰したケース。
この場合は、ヒゲの先端ではなく、
前後2〜3本の実体位置/ヒゲ位置を比較して、より揃っている方(合意された方)を採用する。
※例外は「ヒゲを無視する」ではない。
合意を再取得するための手続き。
3) 検証の区切り:1回=A/Bが確定するまで
検証は、1回を小さく区切る。
- A:要件成立 → 実行(エントリー/継続)
- B:要件破綻 → 見送り/反転シナリオへ
A/B(二択)が確定した時点で、その検証は終了。
その後に解釈を更新したくなったら、次の検証として切り出す。
4) 主役の線は1本:構造否定ライン(S)の統一
検証の主役となる構造否定ライン(S)は、その検証で1本に統一する。
線を増やすほど、説明は増える。判断は薄くなる。
- Sは「説明を切る線」
- 迷ったら、上位足実体の揃い(合意)を優先してSを選ぶ
5) 合意と目標を分けて記録する
同じ文章内に混ぜない。役割が違う。
- 合意(方向固定):上位/下位で方向が揃っているか
- 到達目標(利確候補):根拠が重なる価格帯(合意帯の密度が高い所)
合意は進む方角。
目標は降りる場所。
6) 押し目(新2波)の否定基準:復帰/復帰失敗
押し目の評価は、感覚でやらない。手続きで切る。
- 復帰:短期MA/トリガーラインへ、終値で戻れる
※上昇時はEMA/SMAのGC、下降時はEMA/SMAのDCを維持していること - 復帰失敗:終値で戻れない/戻ってもすぐ否定される
押し目の成否は、復帰できるかどうか。
それっぽい形では決めない。
7) 記録の型(テンプレ運用)
検証ログは、毎回同じ項目で揃える。
- 銘柄/時間足/上位判定
- 起点(日時)
- 主役(何を検証するか)
- 結果(A or B)
- 判定品質(明確/曖昧)
- 上位合意(方向固定)
- 下位合意(直近の値動き)
※上位と下位で方向が揃っていれば全体の合意と見なせる
※Sを下位で抜けても上位で抜けていなければ全体の合意とは見なされない - S(構造否定ライン)
- A条件/B条件(終値基準で明記)
- SL(Sラインまたは直近の戻り高値/押し安値)
- 目標(利確候補)
- 行動(実行した/しなかった)
- 省察(負け筋/次回以降の改善案)
8) よくある崩れ方(チェックリスト)
- ヒゲで判断を確定させる
- Sを2本以上に増やす
※帯で見る場合に、その上限下限ライン両方を都合よく終値判断に用いる - 合意(方向)と目標(利確)を混ぜる
※上位足の実体の振る舞いは方向の合意を示し、上位足の実体の揃いはネックラインとして合意される - A/Bで区切らず、解釈更新を同じ検証に混ぜる
- 押し目を形で決め、復帰/復帰失敗で切らない
関連リンク
ルールは、勝つための呪文ではなく、観測軸を固定するための柵になる。