情報をそぎ落としたトレード

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銘柄:ユロドル
時間足:4H(上位判定:日足 )
起点:赤矢印部
主役:4Hレベルの下降トレンド確定するか

上位合意:黒切り上げライン下抜けによるダウントレンドの形成中局面
S(構造否定ライン):ピンク切り下げライン

L1 :ピンク切り下げライン上抜けで損切
SL(執行):1.18630(エントリー時点のピンクライン価格に合わせてスプレッドやノイズを考慮し少し上に水平固定)
L2 :青切り下げラインでの反応次第では利益確定
TP:(青切り下げライン/長期水色MA帯の2つの要素があり、より踏み込んだMA帯に指値:1.170)

A条件:短期MAタッチから2~3本陰線連続で売り仕掛け
B条件:短期MAタッチから2~3本で陽線にて短期MA上抜け維持(終値)で様子見

行動:3本目の陰線確定間際に成り行き売り仕掛け(建値:1.18357)
※ただし確定後に陽線連続となり、B方向(短期MA上で終値維持)へ移行した場合は即撤退。

結果:A → 青切り下げライン上にてWボトム形成したため金曜夜であることも考慮し成り行き決済(1.17610)
判定品質:明確
上位日足では黄色ボックスがサポート帯として見ている価格帯であった。
角度は黒上昇チャネルをメインに、価格の勢いは黄色ボックス帯と青水平線への反応を見ていた。
日足画像に横たわるピンク切り下げラインは上位のラインで、ここを上抜けられず、青切り下げラインへのリテストをつけた後の値動きから売買の機会をうかがっていた。
4H画像にあるように、構造否定ラインを2本の切り下げラインの内、ピンク切り下げラインに設定。ここを上抜けたら損切りとし、ストップは赤矢印部付近の水色水平線辺りに設定。これはL1ラインの説明時に示したSL価格1.1863と同じ位置。

心理状況としては、黒切り下げライン側へのリテストや日足緑EMA/SMAの開き具合から揉み合いや上昇の試しは想像していたが、それはストップ位置をずるずる逃がすような行為を誘発するものとして、意識的に無視した。
この不可逆的可能性を考慮しだすと、損切の設定ラインは赤水平線部にしなければならなくなる。トレード中にこのストップ位置を逃がす行為はしたくなかった。
通常、ストップラインまで引き付けてからエントリーすることがベストな執行条件だが、水色水平線にストップを固定することによって、小さな損切りの後に再度売り仕掛けを考慮する方が金銭の損失は少なく、今ある構造否定ラインへの信用を元にした売り仕掛けのタイミングを失わない(機会損失の保護)ことの方が実利的であると判断した。

日足からも分かる通り、複雑な状況であったが4Hレベル波形を信用した。
重要な切り上げラインを下抜けするとともに、短期・中期MAのデッドが重なる場面での戻り売り局面はエントリー機会として優秀な場面であると考えていたからだ。
情報をそぎ落としたトレードの真意は二つある。
1つはチャート上に引いた線の内、ノイズとなるラインを意識的に見ないようにするという点である。つまり構造否定ラインと黒切り上げライン下抜けによるダウントレンド形成局面という上位合意の2本を元にして、過去の経験則からなる波形認識に基づいたトレードであるということだ。判断材料は実質この3つしかない状態にした。
意識的に情報をそぎ落としたチャート図
もう1つは、世相の極力排除である。国内は第二次高市内閣発足により今後の政策方針が打ち出されるような局面で、円安進行か円高進行かを判断したくなるような注目フェーズであった。またアメリカに関しては、イラン・イスラエルの軍事的緊張がにわかに高まっており、週末にも軍事行動がされるかどうかといった局面だった。またこのトレード決済日の夜はアメリカ経済指標のGDP速報値発表等が控えていたが、気にしていたのはこの指標発表くらいだった。

私は過去のトレード経験により、判断材料が増えるほど失敗をしてきたことが分かっているので、今回は意図的にチャート以外の情報を意識しないように心がけてきた。
過去チャートで検証をする際に、その日その時世界にどんな出来事があったかなど逐次把握などしていないからだ。故に、実際のトレードでも世の中の情報は極力排除した。
しかしこの排除という行為は「遮断」ではない。遮断することは難しい。スマホを開けば世界の政治経済の情報は自然と入ってくるものだ。
それに本当に危険な情報を手にする機会を失うリスクもある。だから最低限のアンテナは開いておく。しかしそれを重要視しない。馬耳東風じゃないが、受け流すようにして自らの立ち位置を揺らがないように意識した。

恐れるべきリスクとは、自らの判断基準を揺るがせにするものだ。多すぎる情報に触れれば心理は揺れる。その揺らぎは自信に翳りを落とすには十分であると考える。
トレードとは時間と感情をトレードするようなものだ。トレードとは通貨交換作業ではなく、その時が来るまで待機するという行為そのものだと思う。

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波の完成形を見たい波形トレーダー